21世紀を迎え、日本経済の活性化が期待されていましたが、予想に反して厳しい経済環境は依然として続いています。特に日本産業界にとって脅威とも言える海外への生産シフトによる空洞化現象など、国際化時代の中で、新たな対応が迫られております。
また環境保全問題は、すでに家電リサイクル法、食品リサイクル法、グリーン購入法など循環型社会形成推進基本法がスタートしておりますが、包装業界においても“包装廃棄物”に如何に対応するか迫られており「容器包装リサイクル法」も施行されています。今後は「環境に優しい包材」・「リサイクル可能な包材」などの需要がさらに増大するものと考えられます。
さらに品質管理ISO9001、環境管理のISO14001など、関連業界でも認証取得が進んでおります。食品業界では、衛生問題に関してHACCP(危害分析重要管理点方式)への対応が大きなテーマとなっていますが、これも大手乳業メーカーでの事件を契機に活発化しています。
21世紀最初の「A-PACK 2001 OSAKA」は平成13年6月13日(水)から16日(土)までの4日間、インテックス大阪1〜5号館において、308社、1,421小間の規模で開催され、会期中4日間で150,144人の来場者を得て、成功裏に終了いたしました。
本展は「新しい包装展」の名称で1958年に第1回目をスタートし、以来現在では西日本地区で最大規模の総合包装展として多くの皆様の評価を頂いてまいりましたが、1997年より名称を「A-PACK OSAKA」に変更して開催しております。これは国際都市“大阪”から、アジアへ向けた情報発進基地として開催することを目的としたものです。
テーマも「包装・物流・食品加工・環境対応への新技術/アジアで拓こう21世紀」として、アジア全域を視野に置いた包装展として位置付けております。前回は会期中、アジア地区を含む海外から1,000人以上の来場者を頂き、中国、モンゴルからの視察団を迎えるなど高い評価を得て閉幕しました。
今般、2003年6月18日(水)〜21日(土)の日程でインテックス大阪において「A-PACK 2003 OSAKA」を開催致します。
国内外の包装・食品加工・物流技術の交流とともに、アジア地区からの出品参加を強化し、海外来場者へのサービスの向上と充実を図り、その期待に応える所存です。
つきましては、開催の趣旨をご理解賜り、関係各位のご支援、ご協力をお願いして開催の挨拶と致します。 |