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包装関連のニュースは次のように分類されています。
包装産業 パッケージデザイン

【2020年7月】

07/31 ペレットの販売強化へ/再生材料使用の新素材も発表――TBM
 「LIMEX」を展開するTBM(東京都中央区)は、石灰石を主原料とするペレット「LIMEX Pellet」の販売を強化し、素材ビジネスを本格化する。また、新たに再生材料を50%以上含む素材ブランド「Circulex(サーキュレックス)」を立ち上げ、再生材料やプラスチック代替素材へのニーズに対応する。
 LIMEX Pelletでは、インフレーション成形と真空・圧空成形グレードの販売強化を発表。多様な成形方法に対応できるうえ、世界中の既存設備でも活用できる。一方のCirculexは、廃プラスチックを適切に再生利用し、資源循環を促進する新素材として提案。包装資材や物流資材、建築資材など幅広い領域での製品開発を目指す。(7月31日11:05 包装タイムス7月27日号2面に詳報)
07/30 入浴剤に紙製バリア包材/コスメ分野で初採用、保香性を評価――マックス/日本製紙
 化粧品の製造販売を手掛けるマックス(大阪府八尾市)は、今年9月1日発売の入浴剤「天使のバスパウダー」に、日本製紙(東京都千代田区)の紙製バリア包材「SHIELDPLUS(シールドプラス)」を採用する。入浴剤の包装で重要とされる保香性を高く評価したためで、シールドプラスがコスメ分野に採用されるのは初めてとしている。
 マックスでは今後、固形せっけんや液体シャンプーでも包装の紙化を検討。新型コロナウイルス拡大による“おうち時間”増加の影響で、“おうちエステ商材”の売り上げが伸長する中、トレンド商品である入浴剤の包材紙化で、海洋プラスチックごみ問題に貢献できるとしている。(7月30日11:10 包装タイムス7月27日号12面に詳報)
07/30 本社工場の新棟が完成/6月から稼働、開発も強化――不双産業
 包装機械メーカーの不双産業(静岡県菊川市)が建設を進めていた本社工場の新棟が竣工し、6月から稼働を開始した。8月には既存工場との連結工事が完了して本稼働に入る予定。製造スペースは従来の3倍ほどになることから、生産能力の引き上げとともに開発体制の強化を図る。
 新棟では新規に取り掛かる製品の組み立てや加工などの製造をすでに開始。第一工場の製造スペースは現在の仕掛品が完成、出荷が終わり次第、主にストックスペースとして使用する。鈴木保彦社長は「新しいことに取り組める環境が整った。新規技術を含め、製品開発にも積極的にチャレンジしていきたい」と話した。(7月30日11:10 包装タイムス7月27日号12面に詳報)
07/29 外箱一体型フィルム緩衝材/ポストインでコスト削減――武田産業
 武田産業(東京都中央区)は15日、段ボールとポリオレフィン(PO)系フィルムの一体型梱包材「GRACECUBE グレイスキューブ」を発売した。日本郵便のゆうパケットに対応したポストインサイズで、再配達や物流コスト削減への貢献を図る。
 外箱の段ボールは各辺を持ち上げて梱包する、いわゆるヤッコ型。底面部分に直接フィルムが貼り付けられており、フィルムと段ボールの間に内容物を挟み込んで固定する。グレイスキューブとテープだけで梱包できるため、梱包資材在庫スペースの削減や、梱包効率の向上も期待できる。(7月29日11:05 包装タイムス7月27日号1面に詳報)
07/29 英国・酒造企業、紙製ボトル開発/ウイスキーで導入進める――ディアジオ
 英国の酒造企業であるDiageo社(ディアジオ)は13日、蒸留酒用の紙製ボトルを開発したと発表した。100%プラスチックフリーをうたったボトルで、同社が展開するウィスキーブランドの「ジョニー・ウォーカー」で導入する。
 今回開発した紙製ボトルは、ベンチャー企業のPulpex Limited社(パルペックス)が開発した新たな包装資材。再生可能なパルプボトル技術に基づき、100%プラスチックを含まない単一素材の紙製ボトルとしている。(7月29日11:05 包装タイムス7月27日号1面に詳報)
07/28 視認性向上で需要喚起/透明性と強度持つ高機能容器――四国化工機
 四国化工機(徳島県北島町)はこのほど、高い透明性と強度を備えたPP製容器「クリスタルテナー」を開発した。イタズラによる開封を防ぐ「改ざん防止機能」や液漏れの心配がない「密閉構造」を備えている。蓋への加飾も「インモールドラベル」によりデジタル印刷で小ロット受注にも対応する。「内容物の“視認性”を求める業界をターゲット」に高機能容器との位置づけで本格的な営業活動を開始する。(7月28日15:15 包装タイムス7月27日号1面に詳報)
07/27 極小ロットの生産に注力/新型スロッター導入で工程削減――東洋紙工
 東洋紙工(大阪府四條畷市)は今年1月、ものづくり補助金を活用して林鉄工所の極小ロット段ボールケース生産機「マルチスロッター MS-1600.4本罫型」を導入した。断裁機を2回通し、連切機で仕上げていた工程が集約され、セット替えも含めて大幅な作業効率化につながった。
 縦横方向の断裁・罫線加工が1台で行える全自動加工機で、コルゲート罫線(スコア)の入っていない段ボールシートからA式やC式ケースが生産可能。サイドスリッターも搭載している。セット作業は、展開図表示型タッチパネルに外寸を入力するだけで完了する。(7月27日11:05 包装タイムス7月20日号に詳報)
07/27 大容量消毒液需要増え/デジタル輪転でストレッチラベル製作――福島印刷工業
 これまで業務用で流通していた4リットルや5リットル容量のポリタンクサイズのハンドソープや消毒液を、新型コロナウイルス(COVID19)対策から一般消費者がEC市場で購入するケースが増えている。こうした市場にフォーカスして、福島印刷工業(東京都板橋区)が電子写真方式のデジタル印刷機で訴求効果のあるフルカラー印刷のストレッチラベルを製造していくと発表した。
 各種軟包装のデジタル印刷で実績のある同社は、広幅のLLDPEフィルム素材のストレッチラベルに電子写真方式のデジタル輪転機でフルカラーの印刷をすることに成功。デジタル印刷により、短納期で必要な時に必要な量(枚数)のストレッチラベルを製作することができる。当然、フルカラーなので訴求効果のある意匠性の高い印刷ができる。(7月27日11:05 包装タイムス7月20日号に詳報)
07/27 たらこの異物検査等でAI活用/工場の完全自動化に向け試験運用開始――やまやコミュニケーションズ
 辛子明太子の製造・販売を手掛けるやまやコミュニケーションズは、たらこの異物検査やグレード判定でAIを活用し、工場の完全自動化に向けた試験運用をこのほど始めた。
 同社と日本アイ・ビー・エム、ジグザムの3社共同で、明太子製造工程におけるたらこの異物検査やグレード判定を対象に、深層学習による画像認識の実証実験及びプロト開発を行い、人手による作業と同等かそれ以上の精度を達成するAIモデルを開発した。
 今回、水産物に付着した微小な生物や繊維物といった異物が適切に除去されているか否かを検査する異物検査工程と、分類基準に基づいたグレード判定の工程を対象としたAIモデルを開発。特にグレード判定では、熟練の作業員が無意識のうちに行っている複雑な判定基準を、モデルの学習と評価を繰り返しながら有形の基準として顕在化させた。(7月27日11:05 包装タイムス7月20日号に詳報)
07/22 クリーム付きにくいを訴求/規格品や小ロット印刷も対応――精工
 精工(大阪市北区)が提案する「クリームが付きにくいフィルム」が注目されている。フィルム表面に撥油コートを施しているので、クリーム保護でケーキに巻いて剥がす時、クリームの付着が起こりにくい。規格品を用意しており、デジタル印刷で小ロット対応にてオリジナルフィルムの提供も可能なことから評価が進み着実に出荷量を伸ばしている。
 特徴は製品名の通り“生クリーム”がつかないようにする撥油加工で、フィルムを剥がした後も“作り立ての美しさを保持”するとして提案するもの。現段階での対応フィルムはOPPフィルムだが、その他ケーキ以外での用途開発も進めている。(7月22日11:10 包装タイムス7月20日号に詳報)
07/22 紙容器対応の深絞り包装機/プラ使用量を5割以下に――東京食品機械
 東京食品機械(東京都中央区)は、深絞り包装機で紙容器のインライン成形が可能なシステムを開発し訴求を強めている。容器のプラスチック使用量を従来比5割以下に削減できる。ガス置換包装(=MAP)などに対応し、紙素材の活用と食品のロングライフ化の両立を実現する。MAPのほかワークに密着した包装が可能なスキンパックも使える。紙容器を使って消費期限延長を実現できる点を生かし、ハム・ソーセージといった食肉加工品を手掛ける企業などに向けて提案を行う方針。
 紙成形(フォーマブルペーパー)システムは約20年前に開発を実現しており、今回は改良を加えたモデルを新たに上市した。2001年に1度商品化した際には、当時主流の包装形態だったトレー&ラップと見た目が異なるなどの課題もあり、市場で半年にわたって展開した後、販売を休止した。
 その中で近年は海洋プラスチックごみ問題などを受けて消費者意識に大きな変化が生じつつあり、同社はプラスチック使用量を削減できる紙成形システムに再度着目。同技術をブラッシュアップすべく、昨年から製紙・印刷メーカーと共同で開発に着手した。(7月22日11:10 包装タイムス7月20日号に詳報)
07/21 環境配慮型PETシート開発/バイオ・リサイクルの2種展開――廣川
 廣川(大阪市天王寺区)は、新たな環境配慮型A-PETシートの提案を開始した。このほど植物由来原料使用の「バイオグレード」および、使用済みPETボトルを再生利用した「ケミカルリサイクルグレード」の、2種類の食品対応シートを開発。共にポリオレフィン等衛生協議会の確認証明書を取得済みで、改正食品衛生法にも適合する。
 バイオグレードの「e-mate 1(イーメイト・ワン)」は、植物由来のバイオPETを最大で約30%使用したもの。石化由来原料の割合を削減するとともに、バイオPETのカーボンニュートラル性により、地球温暖化防止へ寄与するとしている。バイオPETは3〜30%までの混入率でニーズに応じて対応可能。すでに食品容器で採用実績があり、コンビニを中心に引き合いを増やしている。
 一方、7月に受注を開始したケミカルリサイクルグレードの「e-mate 2(イーメイト・ツー)」では、回収されたPETボトル由来の再生原料を採用し、最大20%のリサイクル率を実現した。資源の有効活用により、化石資源依存度の低下に貢献する。(7月21日11:10 包装タイムス7月20日号に詳報)
07/21 2部門で日本が世界一に/進和は三度目、丸信は初――世界ラベルコンテスト
 第31回世界ラベルコンテスト審査会(トニー・ホワイト審査委員長=FINAT)はこのほど、5部門それぞれで世界一を競う「Best Of the Best(以下、ベストオブザベスト)」を発表した。結果は全日本シール印刷協同組合連合会(=JFLP、田中裕会長)からエントリーした進和ラベル印刷(山形県上山市)が「レタープレス部門」で、丸信(福岡県久留米市が「コンビネーション部門」で見事世界一に輝いた。
 レタープレス部門において「昆布茶」でベストオブザベストを受賞した進和ラベル印刷は、第25回にレタープレス部門、第29回はオフセット部門でベストオブザベストを受賞しており、世界一の受賞は今回で3度目の快挙だ。
 コンビネーション部門では、丸信の酒ラベル「純米吟醸若竹屋」がベストオブザベストを受賞。同社は世界大会でこれまでに3度の入賞実績があり、最高位であるベストオブザベストの受賞は今回が初めて。(7月21日11:10 包装タイムス7月20日号に詳報)
07/20 工場内のプリンターを一括管理/操作ミスなどヒューマンエラー解決――アルマーク
 アルマーク(大阪府吹田市)は先頃、工場内のさまざまなプリンターを一括管理し、操作ミスや印字ミスといったヒューマンエラーを解決できるソフトウェア「QPiD(キューピッド)」を発売した。自社が取り扱う全ての産業用インクジェットプリンター(IJP)と、サトーおよび東芝テックのラベルプリンター、オプテックス・エフエーの文字検査装置と連携し、操作ミスなどの人為的過誤を効果的に解決する。(7月20日14:10 包装タイムス7月13日号2面に詳報)
07/17 木質系PPラベル上市/剥離紙にはFSC認証紙を使用――トッパンインフォメディア
 トッパンインフォメディア(東京都港区)は、石油原料を使用していない木質系PPフィルムをベースとした環境対応型ラベルをリリースした。化石燃料由来フィルムと同等の機能をもっているため、従来のPPフィルムラベルの代替として利用することができる。石油資源の大幅な使用削減に貢献するとして関心が集まっている。
 とりわけ石油ナフサを1t使用したフィルムから、木質系由来のナフサを1t使用したフィルムに置き換えることで、約3tものCO2削減に貢献する。
 さらに木質系PPラベルの場合、植物由来の資源(バイオマス)から成分を抽出して製造した印刷インキにも対応。さらに、バイオマス成分の含有率(乾燥重量比)10%以上を達成しているため、ラベルに「バイオマスマーク」を付与することができる。このほか、剥離紙には、FSC認証紙を使用している。(7月17日11:05 包装タイムス7月13日号3面に詳報)
07/16 商品棚でデジタル販促/AI活用、リコーと共同開発――タナックス
 タナックス(京都市下京区)は、リコー(東京都大田区)と共同で、複数のシェルフ・サイネージをIoTセンサーや人工知能(AI)で統合制御し、来客属性に合わせて最適なデジタル販促コンテンツが配信できるシステム「コネクテッドシェルフ」を開発した。タナックスは実店舗での実証実験を進め、今年末ごろの本格展開を目指す。
 同システムは、カメラやAIなどと連動した専用のセンサーモジュールを使用することで、来客の滞留情報や属性情報(年齢、性別など)を取得。その情報をもとに効果的なコンテンツを自動で提示し、購買意欲を高める演出を行う。
 タナックスでは、店頭ディスプレー、POP、消費者の購買行動分析、映像プロモーションなど、従来の販促サービスをデジタル技術により拡張する試みに取り組んでいる。なお、このほど開発した技術の導入によって、販売員の対面接客をサイネージに代替できれば、新型コロナウイルス感染リスクの軽減も期待される。(7月16日11:05 包装タイムス7月13日号8面に詳報)
07/15 プラ代替の新素材開発/“耐洗紙”の製造技術を応用――リンテック
 リンテック(東京都文京区)は、独自の特殊紙製造技術と粘着応用技術を融合させることで、耐水性に優れた紙を表面基材に使用したラベル素材を開発。併せて、木材パルプを原料とするセロハンを使ったラミネート素材もラインアップし、新ブランド「PLALESS(プラレス)」シリーズとして、7月から販売を開始した。
 新ブランドでは、紙厚や粘着剤の種類が異なる3アイテムをラインアップ。表面基材に厚みのあるアイテムについては、コシがあるため、貼付後にスタンディング性が求められるPOP・アイキャッチラベルの用途に適しているという。このほか、バイオマス粘着剤を使用した強粘着タイプのアイテムや、水に濡れた後でもきれいに剥がすことができる再剥離タイプのものなどを用意。さらに見た目は透明なフィルム状でありながら、木材パルプを原料とするセロハンを使ったラミネート素材もラインアップした。(7月15日11:05 包装タイムス7月13日号1面に詳報)
07/15 産業用デジタル印刷機用ユポ上市/HPインディゴの認証取得タイプも――ユポ・コーポレーション
 ユポ・コーポレーション(東京都千代田区)はこのほど、ラベル原紙用合成紙「ユポタック」シリーズの高機能品として、産業用デジタル印刷機との適合性を有する「SGM80」と「SDI80」を上市した。飲料ラベルやステッカーでの展開を目指す。
 SGM80は、UVインクジェット(IJ)やレーザープリンターといった産業用デジタル印刷機への適正を大幅に向上させたユポタック原紙だ。印刷時のにじみが非常に小さく、微細な文字の印刷にも適している。
 SDI80は、コンベンショナル印刷適正の向上に加え、HPインディゴのデジタル印刷機の認証を取得。プレコーティング無しで印刷ができるため、納期の短縮やコスト低減に寄与する。(7月15日11:05 包装タイムス7月13日号1面に詳報)
07/14 PLA配合のPS食品容器/7月から2シリーズ上市――デンカポリマー
 デンカポリマー(東京都江東区)は7月から、バイオマスプラスチック「プラピス」を使用した食品容器の販売を開始した。植物由来のPLAとPSをアロイ化した素材で、石油由来樹脂の使用量削減に貢献する。まずは弁当用とサンドイッチ用の2シリーズを上市し、認知度向上と需要拡大を図る。
 プラピスは、グループ会社の東洋スチレン(東京都港区)が開発したPLA配合のPSコンパウンドだ。これをデンカポリマーが有するシーティング技術および、成形技術で製品化し、今回の上市に結び付けた。
 ラインアップは、弁当用「味彩」とサンドイッチ用「DSW」の2シリーズを用意。今後は市場の反応を見ながらアイテム拡充と販売促進に取り組んでいく構え。(7月14日11:45 包装タイムス7月13日号1面に詳報)
07/14 プラ再資源化の新会社設立へ/省工程型ケミカル方式で複合材も視野――包装・飲料など12社
 大手包装関連企業や飲料大手ブランドオーナーなど、プラスチックのバリューチェーンを構成する12社が、共同出資会社「株式会社アールプラスジャパン」を設立し、6月から使用済みプラスチックの再資源化事業を開始した。バイオ化学ベンチャー企業のアネロテック社を技術パートナーとし、PETボトルをはじめ、ラミネート包材などを原料に戻すケミカルリサイクル技術の確立を目指す。
 新会社は、回収プラスチックの選別処理やモノマー製造、ポリマー製造、包装容器製造、商社、飲料メーカーなど業界を超えた連携により、2027年の実用化を目指す。(7月14日11:45 包装タイムス7月13日号1面に詳報)
07/13 真空成形容器の販売開始/テークアウト用途に提案――TBM
 石灰石を主原料とする新素材「LIMEX(ライメックス)」を開発・製造・販売するTBM(東京都中央区)は、このほど食品容器「LIMEX Lunch Box」の販売を開始した。デリバリーやテークアウトの需要増加に伴う提案で、石油由来プラ製の食品容器に比べ、石油由来樹脂の使用量削減が可能。油染みや汁漏れへの耐性のほか、レンジ加熱にも対応する耐熱性を有している。
 「LIMEX Lunch Box」は、シート状に成形したLIMEXを、国内の既存の容器製造工場で真空成形加工した食品容器。石灰石を主原料とすることで、PP製の食品容器と比較して石油由来樹脂の使用量を約40%削減可能。石油の資源枯渇問題に貢献できる環境性能として訴求している。(7月13日13:05 包装タイムス7月6日号に詳報)
07/10 紙製自立パウチを正式供給/防湿性に評価、先行展開も――東洋製罐グループホールディングス
 東洋製罐グループホールディングス(東京都品川区)は、優れた防湿性と安定性が特徴の紙製スタンディングパウチ「PA-PAUCH(ペーパウチ)」の提供を開始した。数年前から展示会などでアピールを続け、今回正式リリースとなる。すでに先行展開されており、現在は小ロットで生産。2021年には量産体制の構築を目指す。
 ペーパウチは内側にアルミ層を備えているほか、ラミネートの折り返しによって紙繊維の微細な隙間をなくし、端面からの湿気を遮断する「スカイブ加工」を施すことで高い防湿性を実現。内容物はコメやスナック菓子、ドライフルーツ、総菜などを想定している。
 長方形の底形状による自立性と、紙特有のコシからくる安定性も特筆事項。開封後は車内ドリンクホルダーに安定して置くことが可能だ。また、一般的な円柱型の紙カップの場合、正面から見えるのは曲面になるが、ペーパウチは平面部分が広いため、大きくデザインを入れることで商品の情報や魅力を効果的にPRできる。(7月10日11:05 包装タイムス7月6日号に詳報)
07/09 台北に「台湾支店」開設/迅速、安定的に製品を供給――ケーピープラテック
 ケーピープラテック(兵庫県加東市)はこのほど、初の海外拠点として台湾に「台湾支店」を開設した。台湾製品の開発・仕入や製品品質の一層の強化を進めながら、日本市場にスピーディーかつ安定的に供給できる体制整備に努め、競争力向上を一段と図る考え。  新たに開設した「台湾支店」は、台湾の中心地・台北市内に位置しており、加工製品の中継や輸出についての事務手続きなどが行いやすい環境にある。
 同社はこれまでにもパルプモールド容器「KMボックス」など各種製品の輸入販売で実績と信頼を得ている。ソリッド感のあるシャープなデザイン、レンジアップを可能にした機能面で好評の「KMボックス」など、多くの現地製品を取り扱ってきた経緯を持つ。今回の支店開設で、ますます事業拡大が進むものと期待されている。(7月9日11:05 包装タイムス7月6日号に詳報)
07/09 グラビア印刷工場で高評価/最大積載1tのアシスト台車――昭和飛行機工業
 昭和飛行機工業が開発した、最大積載1tの重量物でも人の操作を感知してモーターが駆動してアシストするキャリアカー(台車)「LUXST(ラクスト)」が、軟包装・グラビア印刷工場で高い評価を得ている。
 LUXSTは2018年秋に上市。高齢者雇用や女性の社会進出の高まりから、重労働の多い製造現場でも高齢者や女性がさらに活躍できるシステムソリューションとして開発した。いわば電動自転車のように、人が押したり引いたりする動きに合わせて、モーターがアシストしてくれるという台車だ。電動台車とは異なり、操作者の負担を電動でアシストするシステムのため、操作は一般的な台車と同じ。しかも1tの重量物でも運搬が可能で、操作にはフォークリフトのように資格や免許は不要だ。(7月9日11:05 包装タイムス7月6日号に詳報)
07/08 京都拠点の西棟が稼働/OTC・化粧品向け紙器を強化――朝日印刷
 朝日印刷(富山市)は、京都府木津川市のけいはんな学研都市に位置する「京都クリエイティブパーク」(以下、京都CP)内に新規製造棟の西棟を竣工し、今年4月から稼働を始めた。主に店頭用(OTC)医薬品・化粧品向けの紙製パッケージを製造する。
 新しい西棟は、建物面積6691平方メートルの2階建て。東棟が5831平方メートル(平屋建て)なので、製造棟全体の延べ床面積は約3倍に拡大した。2期工事の建物と設備などを合わせた投資総額は約60億円の見込み。一貫製造を可能にするため、各種印刷機・加工機から糊付機までの設備をラインアップし、現地採用の継続と富山地区からの人員異動も行っている。
 西棟では、高付加価値や高意匠が求められるOTC医薬品向けパッケージ、化粧品向けパッケージを中心に製造していく。これにより、医薬品・化粧品市場を網羅した富山地区と同様の供給体制が構築できた。2拠点化は災害時のリスク低減の観点からも大きな意義があり、さらなる信頼性の向上につながる。(7月8日11:35 包装タイムス7月6日号に詳報)
07/08 紙に耐水性付与の水性ニス/TO容器などで実現へ――DIC
 DIC(東京都中央区)が開発したコーティング剤「ハイドレクト(HYDRECT)」の実用化が近づいている。紙に耐水性や耐油性を付与する食品パッケージ向けの水性ニスで、同じ目的で用いられるラミネート加工からの代替を可能にする。2018年秋の発表以降、改良を重ね、今年度中にもテークアウト(TO)容器などで本格採用される見通しとなった。
 ハイドレクトは、包み紙や紙器の内面に塗工することで優れた耐水性と耐油性を付与する。配合成分はFDA(米国食品医薬品局)の基準に準拠しており、食品に直接触れる用途で使用が可能。耐熱性を持ち合わせるためオーブン加熱やレンジ加熱にも対応する。
 紙をリサイクルする際に容易に離解(パルプ化)するためリサイクル性にも優れる。紙にも板紙にも再生できる。さらにPEフィルムなどを貼合するラミネート加工からの切り替えで、プラスチック使用量を削減できることなどが特徴だ。(7月8日11:35 包装タイムス7月6日号に詳報)
07/07 ピロー包装向け全数検査装置/大森機械工業と共同開発―――フクダ
 工業用計測器の製造販売を主力事業としてきたフクダ(東京都練馬区)はこのほど、大森機械工業(埼玉県越谷市)と共同で医薬品ピロー包装向け全数検査装置「包装容器エアリークテスト装置MSQ-2000」を開発した。ピロー包装の全数自動漏れ検査装置は国内製剤業界では初という。
 従来の検査方法では、包装された薬品を水の中に入れて漏れを調べる水没試験が一般的とされてきた。今回開発した装置は既存ラインに取り付けられ、包装資材の全てを非破壊で検査できる。良品のみを出荷できることで、より安全で安心な医薬品を提供できる環境を実現させた。 (7月7日15:30 包装タイムス7月6日号に詳報)
07/06 “飲み口付き紙容器”を考案/実用新案として提案書を提出――東栄工芸

製品イメージ
 東栄工芸(東京都東久留米市)の佐藤五生氏は、実用新案として「飲み口付き紙容器」のアイデア企画提案書を提出している。
 同提案書によれば、コンビニやスーパーで販売されるゼリー飲料などの容器はプラスチックの袋状で、スパウト部分はプラスチックの成形品。これを、表裏面が熱可塑性樹脂でラミネート加工されている紙製材料にすることで、プラごみ公害の減少が図れるというのがセールスポイントだ。(7月6日11:10 包装タイムス6月29日号に詳報)
07/03 エコノミー型IJPを発売/シンプル設計で価格抑える――ビデオジェット社

ユーザーインターフェース「シンプリ
シティ」がオペレーターの操作を
大幅削減し、エラー発生も抑制
 ビデオジェット社(東京都江東区)は6月から、小文字用インクジェットプリンター(IJP)のエコノミーモデル「VJ1280」の販売に乗り出した。高機能モデルを中心とした従来の製品ラインアップに、シンプル設計かつ価格を抑えた新モデルを追加することでユーザー層の拡大を狙う。
 VJ1280は、操作や運用面における使いやすさを前面に打ち出したハイコストパフォーマンス機だ。タブレットからヒントを得た8インチのタッチスクリーン式ユーザーインターフェース「シンプリシティ」は、オペレーターの操作を大幅に減らし、ユーザーエラーの発生抑制にも貢献。内蔵のハウツー動画によって基本作業を確認できるためオペレーターの熟練度や専門知識を必要とせず、誰でも簡単に使用できる。(7月3日11:05 包装タイムス6月29日号に詳報)
07/02 パッケージ印刷の新機種発表/生産性と品質性を両立――コダックジャパン/リョービMHIグラフィックテクノロジー
 コダックジャパン(東京都品川区)とリョービMHIグラフィックテクノロジー(東京都北区)は6月16日、パッケージ印刷対応の新機種を発表した。生産性と品質性を両立し、新時代対応の機械として提案する。
 コダックジャパンは、すでに全世界で受注を開始しているデジタルパッケージ印刷機「UTECO SAPPHIRE EVO Wプレス」を改めて発表。主に軟包装印刷に対応し、フレキソ印刷と同等の印刷品質だ。
 リョービMHIグラフィックテクノロジーは、菊全判オフセット印刷機「RMGT 970モデル」を発売する。菊全紙による両面印刷、K版(650×950mm)用紙によるパッケージ印刷に対応する。出荷予定時期は今冬。(7月2日11:05 包装タイムス6月29日号に詳報)
07/01 軟包装へデジタル印刷機本格販売/水性顔料で食品包材の印刷も――ミヤコシ
 ミヤコシ(千葉県習志野市)はこのほど軟包装印刷にデジタル革命をもたらす水性顔料インクを採用し、食品包材の印刷を可能とした高速デジタル印刷機「MJP30AXF」を開発した。6月から本格的に販売を開始している。
 同機はデジタル印刷による余剰在庫、廃棄、ヤレなどの削減を実現する。小ロット・多品種・需要ベースの同型ジョブのノンストップ連続印刷ができ、エンドレス印刷の実現で途切れのない絵柄とリード線で後加工機まで制御することも可能にした。(7月1日11:35 包装タイムス6月29日号に詳報)

後加工機まで制御可能
07/01 利用者目線の新型横ピロー/フィルム自動接合装置が好評――大森機械工業

機械構造のモジュール化で利便性を高める
 大森機械工業(埼玉県越谷市)は、ユーザー目線で開発した新型横ピロー包装機「NSW-7000シリーズ」の提案を進めている。機械構造のモジュール化などを行い、清掃性・操作性・耐久性といった機能を強化して使い勝手の良いモデルにした。両面テープ不要のフィルム自動接合装置が好評で、すでに多くの引き合いを得ている。各構成ユニットのレイアウトを見直してモジュール構造にすることで、ユニット単位でメンテナンスや交換作業をできるようにした。(7月1日11:35 包装タイムス6月29日号に詳報)
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