<シート・プラスチック容器>
◇東日本に新工場竣工 2〜3年後かけ本格稼働へ
- エースパック -
エースパック(大阪市)は5月15日、東日本における生産拠点となる矢吹工場(福島県)を竣工した。東日本エリアの需要家からの要望に応えたもので、同地域への安定供給を図るのが狙い。新工場ではかん合容器などの生産に力を入れる方針で、今後2〜3年をかけ本格稼働に入る予定。
<フィルム・軟包装> ◇ケーシング材の脱塩化ビニリデン化加速 ソーセージ業界大手が相次ぎ商品化
- 富士特殊紙業 -
富士特殊紙業(愛知県)が開発した非塩素系ナイロンケーシングフィルムの採用がハム・ソーセージ業界で相次いでいる。これまで同用途で圧倒的に使われてきた塩化ビニリデン系フィルムからの切り替えが進んでいるもので、すでに最大手のマルハ(東京都)や林兼産業(山口県)が日本生活協同組合連合会向けに商品化したほか、10数社の食品メーカーでも商品化を前提としたテストを進行している。識別表示実施などを背景に今後、同業界でケーシング包材の切り替えが一挙に進む情勢となっている。
<ISO関連> ◇小山工場で品質ISO 環境ISO取得も視野に
- トーホー加工 -
トーホー加工(東京都)は、小山工場でISO9002を認証取得した。登録範囲は、グラビア印刷、ラミネート、スリットおよび製袋加工。これを機に東村山工場や営業部門でも年内に2000年版ISO9000を認証取得する計画で、近い将来、全事業所を対象としたISO14001の認証取得も視野に入れている。
<鮮度保持関連> ◇竹材加工の鮮保シート発売 エチレンガスを吸着・分解
- プラスト -
プラスト(神奈川県)は、エチレンガスを吸着・分解する竹の酵素を利用した鮮度保持シート「タケプロシート」を発売した。竹表皮からエチレン酸化酵素を抽出してキチン・キトサンと組み合わせてゲル化し、発泡シートに付着させたもので、果物、野菜、生花などの鮮度保持に効果を発揮する。天然素材を活用しているため、輸送する生鮮品に対する安全性も確保。
<印刷・印字> ◇タイの合弁を解消 全株式取得し、完全吸収
- 東洋インキ製造 -
東洋インキ製造(東京都)は、1999年にタイ国最大の塗料メーカーであるTOAグループと折半出資して設立した合弁会社「TOYO TOA COATING 」について、TOAグループが所有する全株式を取得し、合弁を解消した。東南アジア地域をカバーするアジア極において事業展開をさらに強化するのが狙い。TOAグループは缶用塗料をコア外分野とする方針転換を打ち出していた。
<素材・加工> ◇易再生の耐水・耐油紙 水性特殊コーティング剤採用
- 紀州製紙 -
紀州製紙(東京都)は、従来課題だった再生適性を改善した新タイプの耐水・耐油紙を発売した。水性特殊コーティング剤を木材パルプベース紙の片面あるいは両面にコートしたもので、後者の場合、エッジ面からの水分の浸透もほとんどないという。汎用紙に比べ強度が高く、130℃以上でのヒートシールも可能。合成紙に比べて加工適性にも優れ、表面が平滑なためオフセット印刷適性も良好。
<A-PACK2001特集 パート1> ◇A-PACK 2001 OSAKA開催へ 6月13日からインテックス大阪で/308社、1,421小間
日報主催、日本食品包装研究協会協催、ファーストグループ・流通研究社協力による「A-PACK 2001 OSAKA」が6月13日(水)〜16日(土)の4日間、インテックス大阪1〜 5号館を使って開催される。今回の出展規模は308社、1,421小間。テーマは“アジアで拓こう21世紀”。包装関連機器・資材、食品製造・加工関連機器、物流関連機器、環境関連製品などが一堂に集められる。特に今回は環境関連製品や衛生管理機器の出展が増えており、来場者にとってはより見どころの多いものとなっている。本特集では、同展の開催概要や見どころ、主要出展社の出品製品などをピックアップし、2週間にわたって紹介する。
|
<ユーザー>
◇「鮮度ギフト・システム」 中元の「スーパードライ」で導入/初めて耐水・美粧段採用
- アサヒビール -
アサヒビールは、今夏の中元シーズンに「鮮度ギフト・システム」を導入する。製造後3日以内の「アサヒスーパードライ」をクール便で直接消費者に届けるというビール業界初のシステムで、システム開発とインフラ整備に1年をかけて実用化した。外装ケースには同社で初めて耐水性段ボールを採用。今シーズン100万セットの販売を目指す。
<包装機・関連機器> ◇専用の小型包装機開発 トレー代替フィルム包材をシステム展開へ
- 彫刻グラビヤ、プラスト -
彫刻グラビヤ(大阪府)とプラスト(東京都)は、スーパーのバックヤード向けに、トレーラップ包装代替パッケージシステム専用の小型半自動包装機を開発した。底面が六角形のオールフィルム包材「ヘキサパック」を開口し、中身を手で盛り付けた後に口部をシールする。周辺装置を含めたバージョンアップにも対応するほか、現在、全自動タイプの開発も進めている。
<紙器・段ボール> ◇Mフルートを本格展開 食品分野に積極攻勢/紙トレー事業との連動で
- 大日本紙業 -
大日本紙業(名古屋市)は、今春からマイクロフルートの本格展開を開始した。同社では昨年8月にGフルートの設備を導入し、先行して食品関連のユーザーを中心に営業活動を進めていたが、需要への対応と平行して設備の調整・改造、品質改良を重ね、これが一段落した今年4月から本格展開に踏み切った。同じく新規開拓事業と位置付けている紙トレー事業との連動にも積極的に取り組んでいる。
<紙器・段ボール・紙包材> ◇自動平盤打抜機を発表 カス取り装置で新機構
- 三川鉄工協業組合 -
三川鉄工協業組合(佐賀県)は、タンデムストリッピング方式の自動平盤打抜機「アバンス21」を発表した。「ビートストリッピングユニット」によりシートをグリッパーで保持したまま、振動で抜きカスを除去する方式を採用しているのが特徴。シート内部のカスなど振動落下が困難な場合にはオス型メス型の落丁装置を使用でき、他社製の自動平盤打抜機抜型との共用も可能となった。
<フィルム・軟包装> ◇特許取得で原料販売も 受注増す多機能活性軟包材
- セイホウ -
セイホウ(青森市)は、鮮度保持と帯電防止効果を持たせながら透明性を確保した多機能活性フィルム「シャキット」の受注が昨年末の特許取得以来、急増してきたことを背景に、フィルム製品だけでなく原料販売にも踏み出すことを明らかにした。同フィルムは、すでに加工食品や青果物などの流通包装で採用されているが、原料販売に踏み出せば、さまざまな加工製品への応用に道が開かれることは確実で、需要のすそ野が一挙に拡大する公算は大きい。
<外装機器・資材> ◇封緘と警報を同時に実現 改ざん防止OPP粘着テープを新発売
- テサテープ -
テサテープ(東京都)は6月1日、封緘と警報機能を併せ持つ梱包用OPP粘着テープ「テサ#64007」を発売した。テープを剥がすと数カ国語によって「開封済み」という表示が残る仕組み。再封しても消えずに痕跡が残るため、荷受先で改ざんや荷抜きが行われていないかの確認が容易に行える。
<物流関連> ◇ローリフトトラック発売 デザイン一新、作業性も向上
- 日本輸送機 -
日本輸送機(京都府)は、ローリフトトラック「パレットコーター」をフルモデルチェンジし、6月から販売代理店を通じて発売した。高積みを要しないパレット単位の荷物を運搬するのに適した輸送機で、新型機はデザインを一新するとともに、操作性・作業性・耐久性などを向上させた。
<環境・包材リサイクル> ◇容リ法基本方針等を改定 化学的手法も認める/PETボトルリサイクルで
- 政府 -
政府は5月末、PETボトルの再商品化手法として化学的手法のケミカルリサイクルを認める形で、容リ法の基本方針と再商品化計画を一部改正した。PETボトルの再商品化に関しては従来、フレークやペレットにするマテリアルリサイクルを基本方針(平成8年告示)としていたが、今回の改定でPETボトルから化学的に分解して得られるポリエステル原料、「ビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレート(BHET)」、「ジメチルテレフタレート(DMT)」、「テレフタル酸(TPA)」へのケミカルリサイクル手法を追加した。
<ISO関連> ◇環境ISO認証取得 全事業所一括は県内生協初
-コープやまなし -
生活協同組合コープやまなし(山梨県)は、全事業所一括でISO14001を認証取得した。昨年7月のキックオフからわずか8カ月という短期間での認証取得。対象事業所は本部、甲府センター、富士五湖センター、エコリカーショップの計4カ所で、同規格を全事業所一括で認証取得したのは、県内の生協では同コープが初めて。
<印刷・印字> ◇インターネット上でPOD実現 印刷物制作を最適・低価格化
- インテック、丸紅、コクヨなど -
インテック(富山県)はこのほど、丸紅、コクヨなどの参加を得て、プリンティング・オン・デマンド(POD)事業を行う「株式会社ネプリ」を設立した。具体的な事業内容は、オンデマンド印刷に対応できる印刷会社(名称・PODマスターズ)を組織化し、ネットで送られてくる印刷物の発注情報に応じてこれらの中から最適な企業を選定して印刷を指示、出力された印刷物を提携物流企業を使って指定先に納品する。
<印刷・印字> ◇FC参加を呼びかけ デジタル印刷ビジネスで/包材ディーラーなど対象に
- ベンチャー・リンク -
ベンチャー・リンク(東京都)は、独自のデジタル印刷システムを活用した販促用大型ポスターなどのPOP印刷受注事業「インプレッセ」のフランチャイズ(FC)参加を呼びかける。対象は包材ディーラーなどの包装リテールサポート企業各社。包装関連企業でもすでに同システムを活用したビジネスへの参入が活発化しており、今回のFC参加の呼びかけも関係者の関心を集めそうだ。
<A-PACK2001特集 パート2 > ◇A-PACK 2001 OSAKA開催へ 6月13日からインテックス大阪で/308社、1,421小間
日報主催、日本食品包装研究協会協催、ファーストグループ・流通研究社協力による「A-PACK 2001 OSAKA」が6月13日(水)〜16日(土)の4日間、インテックス大阪1〜5号館を使って開催される。今回の出展規模は308社、1,421小間。テーマは“アジアで拓こう21世紀”。包装関連機器・資材、食品製造・加工関連機器、物流関連機器、環境関連製品などが一堂に集められる。特に今回は環境関連製品や衛生管理機器の出展が増えており、来場者にとってはより見どころの多いものとなっている。本特集では、同展の開催概要や見どころ、主要出展社の出品製品などをピックアップして紹介する。
|
<紙器・段ボール・紙包材>
◇紙粉除去システム開発 段ボール工場で採用
- 伸興 -
伸興(大阪市)は、段ボールメーカーの吉川紙業(滋賀県)の協力を得て、段ボールシートのカット表面やカットオフ端、スリッター面の紙粉・ヒゲ除去クリーナーを開発した。紙・フィルム・ガラス・繊維など向けの塵埃・紙粉・ごみ除去装置「ニューウルトラクリーナー」の技術を転用。吉川紙業でのフレキソフォルダーグルアのフィードロール部とキャリア搬送部の間に設置した。
<フィルム・軟包装> ◇包材にマジックテープ 不織布などにも実用可能
- ヤマガタグラビヤ -
ヤマガタグラビヤ(大阪府)は、ポリオレフィン(PO)系フィルムや不織布などの熱可塑性樹脂シート素材を用いたケース・袋類に、面ファスナー(「マジックテープ」など)を熱融着して取り付けた収納ケース製品の事業展開に乗り出した。特殊ラミネートの技術化に成功したもので、今後は各種包装ケース、事務用品、カバー類などの分野で製品を拡充していく考え。
<フィルム・軟包装> ◇ハンガー付製袋機を本格展開 美粧性、強度の高い製袋を実現
- キョウエイ -
キョウエイ(大阪府)は、ハンガー状吊り下げヘッダーが付いた特殊ディスプレー袋専用の「ハンガ付角丸自動製袋機」の本格的な営業展開を開始した。ヘッダーとフィルムの接合部分を超音波でシールし、合成紙の角部分もきれいに丸カットするため美粧性や強度の高い袋を製造できる。
<プラスチック系緩衝材> ◇コーナー緩衝材の新提案 新技術導入で多様形状に対応
- 長野ノバフォーム -
長野ノバフォーム(長野県)は、従来より広範囲な形状に対応できるPE製緩衝材の成形技術を導入し、精密機器をはじめとしたさまざまな分野に向けて、コーナーパッドやコーナーブロック製品の新たな商品提案を行う。新製品では、三角形から四角形、半円、L型、中空状態の四角形まで様々な形状に発泡させながら連続で押し出す“連続押し出し発泡成型”を活用する。
<環境・包材リサイクル> ◇リサイクル展示場(岡山)を増設 6月から消費者にも一般開放
- 中央化学 -
中央化学(埼玉県)は、かねてから進めていた岡山工場内のリサイクル常設展示場拡張工事が終了したことから、6月から一般公開に踏み切った。同工場・リサイクル展示場は昨年7月に開場したが、来場者の増加やリサイクル製品の拡充から手狭になったため、新しく専用建屋の新設に着手し、この5月末に完成した。
<印刷・印字> ◇版胴の取り外しが可能 セパレート型グラビア機開発
- トーヨー電機 -
トーヨー電機(名古屋市)は、セパレートタイプのチューブフィルムインライン用4色グラビア印刷機「TOYOマークY」を開発し、本格販売を始めた。版胴、インキパン、台車の取り外しが可能なセパレート型設計となっており、台車上でのシリンダー洗浄も可能。切り替え時のロス原反も大幅に軽減できる。
<印刷・印字> ◇プリント&カットを実現 サンプル作成などで
- ミマキエンジニアリング -
ミマキエンジニアリング(東京都)は、色順次モードによる印刷本紙へのダイレクト印刷を実現したデュアルヘッドマシン「プリント&カット」を発表した。従来のサンプルカット機に印刷機能を加えたもので、サンプルを生産する際に印刷即カッティングを行うことで完成品に近い状態に仕上げる。さらにサンプルだけでなく、小ロット生産、オンデマンド印刷、加工などのニーズにも対応できる。
<印刷・印字> ◇グラビア版胴用のスリーブ発売 版替時間を大幅に短縮
- 日本エス・アンド・エイチ -
日本エス・アンド・エイチ(埼玉県)は、伊・ロッシーニ社のグラビア印刷版胴用スリーブ「AIR-GOLDスリーブ」の販売を開始した。同スリーブは、本体(ポリウレタン製)に銅メッキを施し、その上に導電性の材料をコーティングしたもの。ロッシーニ社のグラビア印刷向けスリーブシステムは、圧胴用については日本でも大手コンバーターなどで採用されているが、版胴用の販売は今回が初めて。
<山梨県特集> ◇デフレ下の新経済都市の可能性 激化する県外企業との需要争奪/重要度増す付加価値訴求
山梨県は地方都市の顔を残しつつ、なおも首都・東京に隣接するという21世紀の新経済都市の条件を併せ持つ。同県の包装産業各社の売り上げは首都圏の消費動向と密接な関係にあり、首都圏の消費の落ち込みがさまざまな分野で底無しの価格競争を招き、包装産業各社に対する需要家の価格対応要求はますますエスカレートしてきている。デフレへの対応はもはや待ったなしの状況で、具体的な課題も浮上してきた。そこで県内の包装産業のデフレ対応を中心に、包装に関わる有力需要家の取り組みなどを紹介する。
<ゴミ袋特集> ◇転機を迎えたゴミ袋産業 コンバーター、加工機械などの最新動向に迫る
PE袋の輸入数量は年々増加の一途をたどっており、昨年はついに年間20万tを突破した。輸入製品の多くはレジ袋、ごみ袋だが、このうちゴミ袋に関しては輸入品の流入にもかかわらず国内出荷も堅調に推移している。自治体による指定ゴミ袋制度の導入、分別収集の徹底が需要増加の要因となっているが、今後、形状や素材に加え、コスト面で海外品との競争がさらに激化することは確実だ。このため国内コンバーターには、さまざまな形でゴミ袋の付加価値を高めるとともに、通常の平袋においても生産設備の合理化・高度化により長時間連操・ロスの極減化・省人化を実現し、生産性向上とコストダウンを図ることが求められている。これらゴミ袋をめぐる最近の動向を紹介する。
|
<A-PACK2001>
◇盛況裏に閉幕 国内外から15万人が来場
「包装・物流・食品加工・環境対応への最新技術/アジアで拓こう21世紀」をテーマに、6月13〜16日の4日間、インテックス大阪で開催された「A-PACK2001」が盛況裏に閉幕した。308社、1,421小間の規模で開催された今回は、会期中の悪天候にもかかわらず、来場者総数は4日間で15万144名にのぼった。
<シート・プラスチック容器> ◇電気式成形機専用工場が完成 月産300台体制に
- 日精樹脂工業 -
日精樹脂工業(長野県)は、電気式射出成形機の専用組立工場がこのほど完成し、本格稼働を開始した。同社では、昨年販売した汎用成形機の約4割を電気式が占めており、このような需要の拡大に対応するとともに、さらに大型機の開発や各種専用機のシリーズ化など機種の拡充を図るのが目的。新工場の完成により同社全体の電気式成形機の月間生産能力は150台から300台になった。投資額は約5億円。
<外装機器・資材> ◇紙製保管・輸送用梱包材 純パルプ100%で完全リサイクル
- もりや産業 -
もりや産業(大阪市)は7月1日、完全リサイクル可能な純パルプ100%の保管・輸送梱包材「エッジボード」を発売する。板紙複数枚を積層し、接着・プレス成形したもので、段ボールから一般印刷用紙まであらゆる紙に100%再生が可能。世界で最も厳格だとされるドイツリサイクル協会規準「Resy5815」の認定を得ている。
<外装機器・資材> ◇パレスト包装機を発売 伊・SIAT社製を輸入販売
- 共和 -
共和(大阪市)は、伊・SIAT社製の全自動パレットストレッチ包装機「ストレッチ・WSシリーズ」の国内販売を開始した。SIAT社は、カートンシーラーで世界トップシェアを誇るが、最近ではパレスト包装機分野でも欧米を中心に需要のすそ野を広げている。従来から同社のカートンシーラーを国内販売している共和では、こうした状況を踏まえ、同社製パレスト機の輸入販売に乗り出すことを決めた。
<素材加工> ◇板状PP発泡シートの製造技術確立 丸ダイ法で3〜5倍発泡/折れ曲げ強度が大幅アップ
- ナカムラ産機 -
ナカムラ産機(大阪市)は、丸ダイ法による高強度・完全フラットの折り畳みケース用板状PP発泡シートの製造技術を確立し、「円筒金型法PP発泡プラ段シート製造装置」の受注を開始した。タテ方向延伸のみのTダイ法でなく、タテ・ヨコ方向延伸の丸ダイ法で3〜5倍にガス発泡させるもので、特に折り曲げなどに対する強度を大幅に向上させた点が特徴。
<素材加工> ◇ノーアンカーラミ対応のグラビアインキ開発 十分なラミ強度を実現
- 大日精化工業 -
大日精化工業(東京都)はこのほど、ノーアンカーラミネートに対応する高性能グラビアインキ「ラミックFIT」を開発した。日本ポリオレフィンのノーアンカー押出ラミ用PE樹脂「JH607D・707D」との組み合わせにより、印刷面に対してアンカーコートなしで強固な接着強度を得ることに成功した。広範なフィルム・用途に対応するノーアンカーラミ用インキの開発は業界初と見られる。
<特集・長野県包装産業2001> ◇関心高まる“独立商圏”の行方 地域産業振興への急がれる模索
田中康夫氏の県知事就任以来、とりわけマスコミからの関心度が高い“長野県”。5月には県知事が県内の食品産業関係者を集め懇談会を開催し、地域食品の将来的な振興に向けた取り組みにも意欲を示している。恵まれた自然環境から、農産物の質・量ともに全国有数の同県だが、一方で周囲を山麓に囲まれ一種の“独立した商圏”としての展開を余儀なくされているのも事実。こうした中、包装産業とも関わりの深い流通小売業など、需要家の“優勝劣敗”はいよいよ浮き彫りになりつつあり、これを受けた包装産業界の対応が注目されている。県内の有力包装産業各社の情報や最新の需要家動向などを紹介する。
<特集・スーパーマーケット> ◇最新版・スーパー包材版図百景 流通下克上を背景に、従来包材版図に塗り替え迫る“踊り場”局面
スーパーマーケットというセルフ販売業がわが国でも近代包装の誕生を促し、その集中豪雨的な出店攻勢がわが国包装市場の驚異的な成長を刺激し続けた経緯は周知の通り。コンビニの快進撃、各種専門小売店の進攻が陸続として続く現在もなお、この小売業が包装業界にとって不動の「最大需要家」に位置する事情は言うまでもあるまい。同時にこの「最大需要家」がとりわけここ数年、時代的な踊り場に直面している事も広く知られる通りだろう。一方では金融、デベロッパーと並ぶバブル崩壊後遺症の代表的な産業であり、企業規模の大小を問わず多くのスーパーは経営破綻の爆弾を抱え、他方では産業構造の激変を背景に有数の資本投資対象分野として急浮上しているからだ。右を振り向けばカルフールなど外資系が本格上陸し、左を覗けば「99円スーパー」が台頭するなど流通下克上に拍手がかかる新世紀ニッポン小売流通勢力図。「最大需要家」の時代的な激震がほぼそのまま、オール包装業界を直撃する事情は断るまでもないだろう。流通下克上に揺れ動く「最大需要家」に向けた包装各業界の需要取り込み合戦は現在、いよいよ巨大な消耗戦の様相を濃くしている。
|
バックナンバーに戻る |
---|