◇可燃系の全ての建設廃棄物を対象に県外物を規制 |
事前協議案まとまる |
- 埼玉県 - |
埼玉県がダイオキシン類対策で、焼却目的の県外産廃搬入について事前協議制度ベースにした指導要綱の制定を検討してきた事項は、廃プラスチック類・紙くず・木くず・繊維くずの全可燃系建廃を焼却行為の有無に限らず、協議対象とすることに決まった。県内の各業者は焼却を廃止するなどの中間処理体制を組んでも業存続が危うい状況。(次号に同制度の課題点、今後の首都圏建廃の情勢について詳報掲載)
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◇再生利用の認定4件に |
1月にフジタ等が東京都の工事で |
- 建設汚泥 - |
改正廃棄物処理法で新たに設けられた再生利用の認定制度のうち、建設汚泥をスーパー堤防の築造材で活用する認定がこれまでに4件下りていることがこのほど分かった。最新の認定はフジタ・日本国土開発・不動建設共同企業体が東京都下水道局から請け負った、大田区の矢口ポンプ所増設の6工事で発生する汚泥をセメント系固化材と混合して改質し、江東区の新砂で荒川の高規格堤防の築造材として利用するもの。
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◇廃石膏ボード、出荷総量の5%以内受入れ |
ゼネコンなどに見解示す |
- 石膏ボード工業会 - |
石膏ボード工業会では、廃棄物処理法の改正により6月17日以降、廃石こうボードの処分取り扱いが安定型より管理型処分場へ移行するが、これを受け、ゼネコンなどユーザー業界関係者を集め、工業会としての見解を示した。新築現場の発生物に関して出荷総量の5%を限度としてメーカー責任で引き取るとし、解体現場からの発生物は「現状では対応できない」とした上で中間処理業者へ委託してほしい、との見解を示した。
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◇未確認の低減化技術検証へ
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来年度にも報告まとめる |
- 生活環境審議会・ダイオキシン専門委員会 - |
生活環境審議会廃棄物処理部会の第3回ダイオキシン対策技術専門委員会が2月2日、法曹会館で開かれた。豊能郡美化センターに類似した開放型冷水塔を持つ37施設の冷却塔水冷水と近傍土壌中の調査結果では、3施設の一部の土壌で環境庁の暫定ガイドライン値1,000ピコグラム−TEQ/グラムを超える1,100−20,000ピコグラム−TEQ/グラムのダイオキシン類が検出されたが、いずれも豊能美化センターの土壌中の最高濃度に比べ、2,000分の1だった。
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◇不投物撤去の代執行に着手 |
全国でも異例の安定型物対象、小学校隣接で緊急の措置 |
- 栃木県 - |
昨年末から複数の県で不適正処理の産業廃棄物の撤去・処分の行政代執行が相次ぐ中、栃木県でも1月28日から不法投棄物撤去・処分の代執行が始まった。今回の行政代執行は、不法投棄の現地が同県都賀町立家中小学校(栃木県都賀町)に隣接しており、山積みされた不投物が崩れることで児童に危害が及ぶことを避けるための緊急措置。
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◇処分場の環境管理を報告 |
99年末目標に本社及び営業所でもISO取得へ |
- ヤマゼン - |
ヤマゼン(本社・奈良県)はこのほど、上野処分場での環境管理活動をまとめた環境レポートを作成した。同処分場は管理型で、97年12月にISO14001の認証を取得。また、99年末を目標に、本社および営業所への認証拡大を目指している。
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◇感染性廃棄物、1床250キロ/年、委託処理費1億300万円/年 |
院内と委託、処理経費ほぼ同等 |
- 国立公衆衛生院・田中勝氏らの助成研究 - |
田中勝氏(国立公衆衛生院廃棄物工学部)、松田朗氏(国立医療・病院管理研究所)、辻吉隆氏(同)の三氏はこのほど、厚生省の助成研究「医療施設内における医療廃棄物処理システムに関する研究」の成果をとりまとめ、明らかにした。全廃棄物の発生量は500床規模の病院で300トン/年、感染性廃棄物の発生量は1ベッドあたり250キロ/年。処理費用は500床規模の病院で1億300万円/年。院内処理と院外処理を試算、比較した結果、経費面ではほとんど差がなかった。
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◇米国サニテック社製感染性廃棄物処理装置を販売 |
マイクロ波で殺菌、減量、米国で「滅菌済み確認」 |
- 日東商事 - |
日東商事(本社・高知)はこのほど、マイクロ波による医療廃棄物処理システム「HG−A100S」及び「250S」(米国サニテック社製)の国内販売を開始した。感染性廃棄物を外部と遮断し、細かく裁断、マイクロ波を照射し、廃棄物の表面から内部に至るまで均一に加熱し、処理する。裁断により、8分の1まで減量できる。米国で行われた性能試験では、処理後の廃棄物が滅菌済みであることが確認されている。
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◇廃棄物等の衛星通信で業務提携 |
危険物車両の情報システムを共同開発 |
- 富士電機・ニスコム - |
富士電機と廃棄物運搬等の衛星通信管理システムを手掛けるニスコム(本社・東京)はこのほど衛星通信の情報サービス事業で業務提携し、2月半ばまでに廃棄物を含めた危険物運搬車両の危機管理情報システムを共同開発したことを明らかにした。首都圏を対象にした今年7月−11月の実証テストを経て、本格販売に乗り出す。
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◇硝酸性窒素など3つを環境基準の項目として追加 |
環境庁、告示改正へ |
- 中央環境審議会 - |
中央環境審議会水質部会(部会長・村岡浩爾大阪大学工学部教授)が取りまとめた「水質汚濁に係る人の健康の保護に関する環境基準の項目の追加等について」の諮問に対する第1次答申が2月2日、まとまった。「硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素」、「フッ素」、「ほう素」の3項目を環境基準健康項目とすることが適切としており、同庁ではこれを受け、告示の改正を行う考え。
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