競争力ある軟包装企業の再構築に向けて |
軟包装業界が大きな転換期を迎えている事情は論を待ちません。とりわけ基材フィルムの値上げが続くここ数年は、各種印刷加工費"消耗戦"の加速を背景に、一方では環境対応が実勢上の課題に浮上し、他方で包材スペックはさらに過剰自粛に転じ、あるいは「海外」が直接間接、業界演出家としての存在を高め続ける等々という具合で、業界の揺れは激しく、震度はなお増す情勢です。言い換えれば、軟包装業界個々の企業を取り巻く環境は従来にも増して、厳しい。しかし、業界全体の鳥瞰図は、おそらく成長拡大の軌跡を描いて安定しています。たとえば最大級の基材であるOPPフィルムが03年、過去最大の出荷量を記録したことが雄弁に例証するように、軟包装市場全体は依然、成熟とは無縁、その需要が拡大基調にある事実は疑えないからです。
市場全体の好天と多くの業界各社の経営的蚕食。二律背反的なこうした現実の側面は、軟包装業界も本格的に、企業各社による優勝劣敗時代に突入したことを伝えて説得的でしょう。業界は、おそらくどのような規模のどのような業態の企業でも、従来路線の継続は座して頓挫を待つばかりという"踊り場"を迎えているのです。こうした環境下、企業個々は競争力強化に向け、どのような対策を講じるべきでしょうか。最大公約数的な対応策の一つは、やはり何より、業界に関わる最新動向・最新情報の正確な把握でしょう。奇手奇策などはありません。全てはここから始まります。 |
売りたい側と買いたい側との「講習・商談会」 |
実際、業界環境の急変を背景に、市場にはここ数年、企業個々の「競争力強化」に威力を発揮するだろう戦略的素材、基材、システムが相次いで登場しています。たとえばモックアップ(軟包装業界的に意訳すれば超小ロット需要)対応を実現する廉価な白印刷も可能なプリンター、経済的に酢酸エチル処理を可能にする工場内処理装置、あるいは易裂性包装向けの新素材、コーティングの新技術や新開発の落版・研磨装置等々。しかし、コンバーターやラミネートメーカーを中心に、導入・購買を希望する関係者が少なくないと見込まれるこうした各種「競争力強化」製品も、その概要・詳細はもちろん、そもそもその存在すらも、関係者への周知は十分ではないのが実際と言えます。業界各社を条件付ける行政側からの発信情報も、少なくとも従来、結果としては、いわば音信不通が実際でした。提案側・提案希望側の双方は従来、出会うことなくそれぞれ席を別にしてきたのが現実とも言えます。情報化時代が喧伝され、コンピュータネットワークの普及・定着が説かれ、各種の展示会が断続的に開催されているにもかかわらず、です。
そこで(株)日報アイ・ビーは、業界各社の「競争力強化」に向け、双方の「出会いの場」開設を意図しました。同じ市場に属し、同じ課題を抱え、同じ解決策を提案(希望)する関係者限定の「講習・商談会」の開催です。オール包装関係者を対象とする大規模な催しではなく、軟包装業界関係者限定、しかも経営者として、あるいは加工現場最前線や開発の先頭ランナーとして、それぞれ「課題」を抱えた業界関係者を中心とする「講習会」であり「商談会」。名称を"軟包装キャリア塾(略称NCJ)"としたゆえんです。 |
新規顧客獲得・販促に"最小コストで最大効果"を実現 |
軟包装キャリア塾は(1)「セミナー」(一部「ディスカッション(予定)」)(2)「ミート・ザ・キャリア・ホール(展示ホール)」(3)「業界交流パーティー」で構成されます。
セミナープログラムは、「モックアップ関連」「新素材関連」「検品・検査関連」「製版・落版研磨関連」「VOC排出削減関連」「ラミネート・接着剤関連」の6テーマ・24コース(予定)を用意、コンバーター、ラミネートメーカーなど業界関係者にとり、正確な現状確認、また企業戦力向上が図れるテーマを取り上げます。
展示ホールは、あくまで口頭では説明のなじまないシステム・機器の紹介が目的で、セミナーの補完役としての機能も発揮します。同時に、(会場内には「商談コーナー」も開設しますが)来場者と出品者とが、相互に問題点を打ち明け、話し合い、さらに交流を深めていくことも狙いです。要するにまだ見ぬキャリア同士の「出会いの場」。従って、これまでの「展示会」における展示スペースとは性格が違い、実演展示を希望する企業は別にして、展示内容は主にあくまでカタログ紹介・ビデオ紹介に止まります。
軟包装キャリア塾は、「費用対効果」の面で、出品各社にとり従来「展示会」とは比較になりません。セミナーに参加する関係者、ホールに足を運ぶ関係者は、それぞれ「提案・解決」を求めているわけで、おそらく100%が未来の顧客であり、ホールへの出品は「最小コストで最大効果」を実現するからです。そして初日に開催される事実上の"商談会"である「業界交流パーティー」(中味メーカーも多数参加)で、「出会い」の絆をより親密・強固に育てることも可能です。
"売りたい側と買いたい側との「講習・商談会」"。従来にはないこの業界版「出会いの場」をご活用いただき、"踊り場"に直面する業界各社を生産的に鼓舞・刺激していただくとともに、貴社のビジネスが成長発展されることを祈念し、開催のご挨拶と致します。 |
株式会社 日報アイ・ビー |