社会構造の急速な変化に伴い、包装に求められる役割がますます大きくなってきています。まず、食の安全・安心に対する消費者の危機意識の高まりへの対応が挙げられます。リスクマネージメント、トレーサビリティー、品質管理などの課題解決に向け包装の重要性については、食品関連産業はもとより、広く一般消費者にも認知が広がっています。と同時に、物が売れない時代に、商品を魅力的に彩る”サイレントセールスマン”としての包装の役割もますます求められるようになっています。

また昨今は、食品産業・包装産業にとって、地球環境対応が最重要課題と位置付けられています。包装資材そのものの省エネ・省資源対応だけでなく、約11兆円にものぼるとされている国内の食品ロス削減にも、包装の役割がますます求められてくることになるでしょう。

さらに、少子化高齢化社会への対応、”ひとにやさしいパッケージ”としての新しい概念である”アクセシブル　デザイン”も今後、包装産業が取り組むべきテーマとしてクローズアップされることは間違いありません。

こうした課題解決の場として、「環境に適した包装と安全・安心の食生活」をテーマに、札幌パック2011が2011年6月22日～24日までの3日間、アクセスサッポロで開催されます。1973年、第1回の同展を開催してから回を重ね、今回で20回目の開催となります。初開催から一貫して北海道の食品産業・包装産業の発展への貢献を使命に掲げ、現在では、包装産業だけでなく北海道産業における一大イベントとして高い評価をいただくに至りました。今回、20回目の節目を迎えられますことを関係各位に心よりお礼申し上げます。

札幌パック2011では、社会の要請、時代のニーズに対応した包装業界の優れた製品、最新の技術や情報を結集し提供してまいります。包装や物流を始め製菓、製パン、農産物、水産、食品加工、流通・情報機器、販促、店舗、厨房等の関連産業のシステムや情報技術も展示されます。北海道の食品産業の発展に大きく寄与し、貢献できるものとして確信しております。

関係各位におかれましては、本展開催の主旨をご理解たまわり、ご支援とご協力をお願いして開催のあいさつと致します。