高度経済成長期に建設された建築、建造物の解体作業の増加の時期を迎えました。国土交通省によると高度成長期の1960年代以降の建物は、後に増改築されるなど構造が複雑になっている場合が多く、解体工事を困難にしている原因ともなっております。建築工法や建材も多様化しており、解体時の安全性にも充分な配慮が必要になってきました。しかも、地震多発国である日本国内では、現在の建築基準法に記された安全性をクリアできない建物が増えており、解体の必要性は日増しに高まっています。
解体技術やシステムに求められていることは多くなってきました。安全性はもちろんのこと、騒音、振動、粉じんなど環境影響の配慮が必要になり、アスベスト類の除去処理技術やフロンガス使用製品など有害物を含む廃製品に対する無害化処理が重要視されてきました。コンクリート塊や木くず、廃プラ、石膏ボード、建設汚泥といった解体時に発生する資材などの再資源化も求められております。
このような背景から「解体・建設リサイクルフェア」を開催する運びとなりました。解体の関係者の方々につきましては、最先端の技術やシステムを目にして、よい触発を得ていただき、ご参加いただけましたら幸いです。 |