●「業界人の生産的握手」いよいよ貴重に |
「包装」「印刷」という産業界的な視点で見た場合、現在のグラビア軟包装業界には、幾つか、際立つ特徴を指摘できそうです。
1つは‘底堅い需要’で、これは詳細な数値・事情等を記すまでもないでしょう。なるほど成長への期待は現実的ではないものの、縮小の可能性は低い。その限りでは、その他印刷あるいは包装各業界と較べ、「恵まれている」との指摘が成り立ちそうです。
いま1つは、“課題の多彩”で、大防法、加速する多品種少量需要、あるいは厳格化する品管や衛生対策等々、直面する課題は東西に長く、南北に深い業界だと言えそうです。
さらに、“基盤推移の不透明”も見逃せない特徴でしょう。端的に言えば、軟包装=グラビア印刷との公式が今後、不動である保証などない。水性フレキソ印刷やデジタル印刷の普及は、すでに「現実化」の勢いを鮮明にし始めている状況で、どこまで普及するかはともかく、軟包装の印刷方式で、やがて「棲み分け」が進む可能性は高いと見込まれます。
そしてもう1つ、“横もち業界の情報非流通特性”も、グラビア軟包装業界ならではの特徴に違いありません。
「協力企業」の存在なしに業界各社の展開が困難な事情は周知でしょうが、地域を問わず“拡充”している“横もち的組織”にもかかわらず、業界内の情報流通は限定的なのが実際で、例えば、圧胴の変化を管理する「ニップコントローラー」など「埋もれている優れもの」は少なくないと推測できます。「優れもの」の存在を伝える有力な媒体等が認め難いからです。これらを要するに、需要こそ底堅いものの、業界は現在、さまざまな面で岐路に直面し、言い換えればさまざまな面で「課題解消に向けた提案の流通」が求められている情勢と指摘できます。 |
●「最少コストで最大効果」を実現 |
日報アイ・ビーではこうした事情を勘案、軟包装業界専門の商談・講習会『第4回 軟包装キャリア塾』を来る平成23年の秋に開催します。平成17年、同19年、同21年と3度開催、業界各社の競争力強化に向け、未知の同業者同士の新たなビジネスネットワーク構築の演出、後援に取り組んだ専門的イベントが軟包装業界各社の発展にはいよいよ有効、時代はいよいよ「業界人の生産的握手」を必要としていると判断するからです。
基本的な構成に変化はありません。業界の最新課題に応じる多彩な「セミナー」、関連各社が印刷加工業各社に向け提案・訴求を繰り広げる「ミニ展示ホール」、そして新たなビジネスネットワークの構築に有効で、事実上の商談会である「業界交流パーティー」の構成で、業界各社の「競争力強化」を実際的に援護します。『軟包装キャリア塾』は、出品各社にとり、“費用対効果”の面で、従来展示会とは比較になりません。セミナーに参加する関係者も、会場に足を運ぶ関係者も、なるほど何万単位の総入場者数こそ見込めないものの、それぞれ「提案・解決」を求めているわけで、その限りで「空振りゼロ」。来場者はおそらく100%が未来の顧客であり、展示ホールへの出品は「最小コストで最大効果を発揮」するからです。
来場する関係者は、現状からの脱皮を求め、新たな飛躍の鍵を求め、経営基盤の再構築を求め、新たなアイデアを求め、要するに「(埋もれた)優れもの」を求めています。軟包装業界に関わる「提案する側と提案を期待する側」との専門講習・商談会=『第4回 軟包装キャリア塾』をご活用いただき、業界各社を生産的に鼓舞・刺激していただくとともに、貴社のビジネスが成長・発展されることを祈念し、開催のご挨拶とさせていただきます。 |
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