紙器・段ボール、シールメーカー、プラスチックシート加工メーカーなどの分野で打抜き工程の改善が急務となっています。ユーザーニーズの高度化に加えて、加工機械のスピード化が図られ、これに対応する打抜き・抜型技術の向上が望まれているわけです。
(株)日報アイ・ビー、ラーソン・ワールドワイド社主催による「ダイカッティング・シンポジウム・ジャパン(DSJ)」の第1回は1994年に東京で開催されて以来、2年に1回のペースで開催されてまいりました。
前回は2002年11月1、2日の2日間、東京・TOC(テーオーシー)ビルにおきまして第5回目が開催され、セミナーでは3会場が同時進行して計18テーマで講演が行われ、同時開催の展示会場では42社、69小間の出品を得ております。
バブル経済崩壊後の厳しい経済環境にも関わらず、全国から約240人の受講者が集まり、展示会にも1000人の来場者を得るなど、回を重ねる毎にDSJへの関心が高まっており、当初は紙器段ボールの打抜き・抜型技術から出発したセミナーも、シール・ラベルやプラスチックの打抜き・抜型技術まで広がってきました。参加者はシンポジウムを通じて、打抜き・抜型に関するさまざまな最新情報を入手することができます。
最近の抜型技術の進歩発展は目覚ましいものがありますが、特にCADシステムや情報ネットワークを活用したシステムは、より重要性を増しております。本セミナーでは、刃材や抜型加工技術から、打抜機(平盤、ロータリー、裁断)の操作技術、CADシステム、サンプルカット機、落丁技術まで幅広い内容での紹介が行われる予定で、今後の打抜き・抜型技術のレベル向上に役立つものと考えられます。
また今回は、大阪を会場とします。前回は2000年に大阪開催されており、2回目となりますが、これは過去4回東京で開催されてきた経験から、関西、西日本のユーザーからも大阪での開催を要望する声が強く、大阪開催を決定したものです。 |