世界的に環境問題への関心が高まる中で、2007年のノーベル平和賞が、「不都合な真実」の映画や著書でおなじみのアル・ゴア前米副大統領と国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)に授与されることに決まりました。地球温暖化が国家間の紛争や内戦の要因にもなり得る可能性を示唆し、人為的に起こる地球温暖化の認知を高めるなどの地球温暖化問題への取り組みが、国際平和の構築に貢献していると評価されたものです。
2007年9月、本市では、アジア太平洋地域の環境大臣が一同に会し、アジア太平洋地域の環境問題について話し合うアジア太平洋環境会議「エコアジア2007」が開催され、「地球規模の環境問題へのアジアの取り組み」などの重要なテーマについて、各国の大臣をはじめ多くの方々による活発な意見交換が行われました。私も会議に出席しましたが、討議内容は2008年7月開催の「北海道洞爺湖サミット」までのさまざまな国際会議に継承していかれることとなり、環境問題への取り組みの重要性を再認識したところです。
本市では、このエコアジアの開催を契機として、9月から11月の期間を「エコ・ウェイブ・ふくおか2007」と名付け、市民・事業者・行政が連携し、環境問題を正しく理解し、考え、行動するキャンペーンを展開しており、市民が楽しみながら環境について学べる「環境フェスティバル」の開催や、環境の保全に貢献した個人・企業等を表彰する「福岡市環境行動賞」表彰式をはじめとした様々な取り組みを行っています。
「2008NEW環境展 福岡会場」の開催で、「エコ・ウェイブ・ふくおか2008」を一層盛り上げていただくことを期待しますとともに、「2008NEW環境展 福岡会場」を契機に新たなネットワークとパートナーシップが生まれ、多くの成果が実りますことを祈念いたします。
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