地球環境問題への対応がいよいよ喫緊の問題になってきました。
2005年2月に地球温暖化防止の取り組みを進める国際的な枠組みの「京都議定書」が発効し、日本は温室効果ガスの排出量を2012年までに、1990年比で6%削減するよう求められています。しかし、現状は90年比で14%も増えており、従来の対策だけでは6%増でしか対応できないと言われています。さらに、2007年6月に開催されたハイリゲンダムサミットでは、2050年までに排出量を地球規模で半減させるよう検討することになりました。国は温室効果ガス排出量・算定・報告・公表制度を定め、事業者の削減対策を目に見える形で推進することを決めています。
経済的にも大きな問題ですが、原油価格が急騰し、かつては1バレル当たり40ドルを超えると高騰と言われてきたのが、2006年から07年にかけて70ドル前後の水準に至っています。今後とも右肩上がりの価格に移行することは間違いありません。そのため新エネルギー等の再生可能エネルギーの導入に向かって開発が進んでいます。廃木材チップや有機性廃棄物を利用したバイオマス発電、太陽光、風力、水力等の利用、RPFに代表される廃棄物燃料の有効利用が着実に進もうとしています。
廃棄物対策に目を移すと、3R、特に再資源化とリサイクル促進がさらに要請されています。資源循環と非化石エネルギーの利用はもはや至上命題と言えるでしょう。また、2006年6月末に健康被害の状況が明るみになったアスベスト問題は有害物質対策の重要性を改めて認識させるものになりました。さらに、土壌や水環境は有害物質による汚染だけでなく、生態系の保全などグローバルな観点でも浄化や保全が求められています。
地球規模から生活レベルまで、環境問題はいっそう幅が広がり、同時に専門化も進んでいます。このような時代の中で、2008NEW環境展は様々な環境技術・サービスを集め、環境対策とその事業振興を強く担っていく商談の場として取り組んでいきます。何とぞ、関係の企業・団体・大学などの積極的な参加をお願い申し上げます。
|