経済・産業のグローバル化が進む中、生産活動に伴うエネルギー利用、CO2排出削減、廃棄物の発生抑制などの環境問題は、もはや一地域に限定したものではなく、地球規模での命題となっています。「温室効果ガスを2020年に1990年比25%削減する」という中期目標は、単なる標榜ではありません。実現のために、現状の技術を最大限駆使することはもちろん、さらに新たな環境技術の研究開発・実用化を推し進めること、社会構造の変革、環境産業の拡大が必須となっています。
いかに資源を節減し、3Rを推進するのか?質の高い破砕・選別・圧縮・梱包・焼却などのコア技術をどう向上させるのか? RPFや使用済みタイヤチップ、木くずチップなど廃棄物由来の循環資源の燃料需要にどう対応するのか? 規制が拡大した土壌汚染対策はどう進んでゆくのか? 海外を含めた廃水処理技術は? また不法投棄の防止、改正された廃棄物処理法への対応など、排出側と処理側双方の基本的なコンプライアンスも重要な要素です。
さらに、改正省エネ法の施行や、東京都の温暖化対策条例のように実質的なキャップ・アンド・トレードがスタートするなど、CO2排出抑制に関する取り組みへの対応が急がれます。それに伴いエネルギー使用削減につながる省エネ技術・サービスの向上、太陽光や風力、バイオマスなど、脱化石燃料へのニーズの高まりによる、新エネルギーへの期待もますます大きくなっています。
N-EXPOーKANSAIは、多様化する環境問題の“今”、そして、低炭素社会を実現する“これから”を見据え、「環境ビジネスの展開」のテーマのもと、通算17回目の開催を迎えます。直面する環境問題の解決と環境ビジネスの拡大、地域経済の活性、環境産業促進の一助となるよう努めてまいります。
関係各位におかれましては、この機会に積極的な出展参加を頂きますようお願い申し上げます。
平成22年11月吉日
株式会社 日報アイ・ビー
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